わずか3ステップで完成!人事職種のスキルマップの作り方

スキルマップとは、業務で必要なスキルを分類・階層化し、各人のスキル保持状況を「見える化」した表です。

厚生労働省は、9の職種と56の業種について、『職業能力評価基準』としてスキルマップを策定しています。

職業能力評価基準とは、仕事をこなすために必要な「知識」と「技術・技能」に加えて、「職務遂行能力」を、業種別、職種・職務別に整理したものです。

業種横断的な9の職種の一つに「人事」の職種があり、「人事・人材開発」と「労務管理」の二つ職務に分類しています。

今回は、厚生労働省の人事職種の職業能力評価基準を参考に、スキルマップ作成の3ステップを確認しましょう。

STEP1:スキルマップの作成単位を決定する

はじめに行うのは、スキルマップの作成単位を決定することです。

ポイントは「職種」と「職務」の考え方です。

厚生労働省の用語定義を参照します。

【職種】
仕事の内容や性質が類似している「職務」をくくったもの。(例:「販売」「店舗運営」「商品開発・仕入れ」など)
【職務】
概ね1人の従業員が、責任をもって遂行すべき精神的、肉体的活動を要する仕事の集まり。(例:「販売」「販売・加工」など)

厚生労働省は、人事職種を「人事・人材開発」と「労務管理」の2つの職務に分類しています。

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「人事・人材開発」と「労務管理」の2つの職務に分類後、各職務を7つの能力ユニットに分類しています。

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能力ユニットとは、職務を更に活動単位で分類したものです。

【能力ユニット】
仕事を効果的、効率的に遂行するために必要な職業能力を、活動単位でくくったもの。「能力ユニット」には次の2種類があり、基本的に複数の「能力細目」から構成される。
(1)共通能力ユニット=職種に共通して求められる能力
(2)選択能力ユニット=各職務の遂行のために固有に求められる能力

STEP2:スキルの内容を決定する

スキルマップの作成単位が決定したら、次に行うのがスキル内容の決定です。

スキル内容の決定にあたっては、まず、スキルの棚卸しをしましょう。

棚卸しの対象となるのは、業務遂行上必要となる「知識」と「技術・技能」です。

職業能力評価基準では、「能力ユニット」を作業単位で分類し、「能力細目」として詳細化しています。

【能力細目】
「能力ユニット」の内容をさらに細分化したもので、概ね「作業」単位でくくった能力の要素を表す。

スタッフ職では能力細目を「①企画・立案」・「②実務の推進」・「③評価・検証」の3つの能力細目に分類し、マネジメント職には「④人と組織のマネジメント」を追加し、4つの能力細目としています。

3つに分類後、各能力細目に「職務遂行のための基準」を設定しています。

【職務遂行のための基準】
「能力細目」の仕事を確実に遂行できるか否かの判断基準となる行動例や技能・技術を列挙したもの。

厚生労働省の職業能力評価基準における「職務遂行のための基準」は、文章で冗長な感もありますので、自社のスキルマップ作成時はより簡潔な用語で定義するとよいでしょう。

STEP3:スキルのレベルを決定する

スキルマップの作成単位と内容が決定したら、それぞれのスキルマップのレベル(責任・範囲・難易度)付けを行います。

職業能力評価基準では、企業において期待される責任・役割の範囲と難易度により、4つのレベル区分(能力段階)を設定しています。

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GOAL:人事職種のスキルマップ構成表

人事職種のスキルマップをレベル別にマッピングすると、以下の表となります。

全部で24のスキルマップが作成されています。

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厚生労働省は、職業能力評価基準の仕組みを活用した企業の取り組み事例を、サイトで公表しています。

🔎 職業能力評価基準活用事例集|厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14079.html

自社でスキルマップを作るときに参照しましょう。

以上

written by tantosya-masao