新しい仕事に取り組まざる得ない局面があります。
ですが、何から手をつけてよいかがわからない。
多くのサラリーマンが直面する問題です。
その問題に真正面から答えをだしてくれる本が、安宅和人さん著の『イシューからはじめよ』です。
知的生産性を最大限に高めるための思考法とアプローチ法が体系的にまとめられています。
意識の高いポジティブ思考の方だけでなく、いわゆる「やらされ仕事」の方にも必読の書です。
今回は、よいイシュー(問題)の3条件から、目的やゴールのみえない新しい仕事への対処法を考えます。
1.考えがまとまらない場合の対処法
本書では、答えを出さなくてはいけないイシュー(問題)を見極めることが最も大事なことだと説きます。
そもそも答えを出さなくてはいけない価値ある問題は100のうちの2つか3つ。
ほとんどの問題は、答えを出す必要のない問題ということです。
やらされ仕事の大半は、そもそも答えをだす必要性がなかったのです。
安心しました😊。
本書では、答えをだす必要性がないものに一生懸命取り組むことを「犬の道」と評し、絶対に避けなければならない道であるとしています。
必要性を感じない仕事への対処法は、2つです。
なんとか価値を見いだすか、やっている体裁を取り繕うかです。
悩んではいけません😷。
本書では、悩むことはダメ、考えることが必要と説きます。
気乗りしないと悩むのではなく、前向きに体裁を取り繕うことを考える方が懸命です。
2.仮説を立てられない場合の対処法
本書では、よいイシュー(問題)には深い仮説が必要だと説きます。
そして、深い仮説には、2つの定石があるとしています。
1つ目は、常識を否定すること。
2つ目は、共通性の発見、関係性の発見、グルーピングの発見、ルールの発見から、構造的な理解を行い、新しい構造をつくること。
難しいです😓。
常識を否定することも、新しい構造をつくることもできそうにはありません。
必要性を感じる問題であっても、仮説を立てる段階で、気持ちが折れます。
本書は、そもそも高度な知的生産が前提ですので、当然です。
仮説を立てられない場合の対処法も、2つしかありません。
もっともらしい仮説をたてるか、誰かに仮説をたててもらうかです。
すぐに行動しましょう。
3.答えをだせない場合の対処法
本書では、よいイシュー(問題)とは答えをだせるものでなければならないと説きます。
答えをだすべき問題は100のうちの2つか3つ、かつ、そのうちで答えをだせる問題は半数程度としています。
結論、100のうちの厳選された1つだけが、本当に答えをださなくてはならないものということです。
解くことができない問題であれば、アウトプットはありませんので、成果はありません。
常識を否定しインパクトのある問題提起や課題であっても、意味がないということです。
必要性を取り繕い、もっともらしい仮説もたてたが、答えをだせないときの対処法も2つ。
答えをだせる問題に変更するか、答えをだせる人にお願いするかです。
それなら、できそうです🤗。
世の中の大半の仕事は、人と人のつながりでできています。
そういう意味では、自分で答えをだせないことについて、人にお願いすることをためらうことはありません。
答えをだせる人にお願いする。という答えをだせばよいのです。
本書を読んでわかったこと。
・重要なことを見極める。
・考えて答えをだす。
・解決できないことに悩まない。
以上
written by yondara-wakaru