2023年5月16日、大田区は2023年6月から来年3月までの区立小中学校の給食費無償化を発表。
大田区の無償化により、東京23区の給食費無償化は9区にまで拡大しました(2023年6月時点)。
学校給食の運営には、さまざまな費用がかかりますが、保護者負担となるのは、食材料費です。
この食材料費が、いわゆる「学校給食費」です。
今回は、東京23区の学校給食費の保護者負担額を一覧表で比較してみましょう。
※給食費無償化は拡大し、2023年9月からは港区・文京区・墨田区・板橋区・江戸川区が、2023年10からは江東区・目黒区・杉並区も無償化予定です。詳細は、「3.東京23区の学校給食費の自治体ホームページ」を参照ください。
1.学校給食の経費区分ごとの費用負担者
学校給食の費用負担は、学校給食法で経費区分ごとの費用負担者が規定されています。
(経費の負担)
(学校給食法第11条)
第十一条 学校給食の実施に必要な施設及び設備に要する経費並びに学校給食の運営に要する経費のうち政令で定めるものは、義務教育諸学校の設置者の負担とする。
2 前項に規定する経費以外の学校給食に要する経費(以下「学校給食費」という。)は、学校給食を受ける児童又は生徒の学校教育法第十六条に規定する保護者の負担とする。
保護者が負担するのは、「食材料費」です。
「光熱水費」は、法令上は、保護者負担とすることも可能ですが、通達で設置者負担とすることが望ましいとされており、原則、設置者が負担します(昭和48年6月文部省体育局通知「学校給食の実施に関する事務処理および指導の指針について」)。
経費区分ごとの費用負担者は、以下の通りです。
↓ クリックして拡大 ↓

2.東京23区の学校給食費の保護者負担額の一覧表
文部科学省の令和3年度学校給食実施状況等調査によると、公立の小学校・中学校において保護者が負担する学校給食費の平均月額は、小学校で4,477円、中学校で5,121円。
月額は、1食あたりの費用に、給食回数を乗じ、11か月で除した額です。
それでは、東京23区の学校給食費の保護者負担額を確認してみましょう。
※自治体ホームページ等で学校給食費が確認できなかった自治体は「***円」で表示。
↓ クリックして拡大 ↓




2023年6月時点で、給食費無償化の自治体は、以下の9区となります(足立区は中学校のみ)。
・・・東京23区の給食費無償化の自治体・・・
★中央区
★台東区
★品川区
★大田区
★世田谷区
★北区
★荒川区
○足立区(中学校のみ)
★葛飾区
3.東京23区の学校給食費の自治体ホームページ
×1.千代田区
★2.中央区(完全無償化)※令和5年4月~

★3.港区(完全無償化)※令和5年9月~

×4.新宿区(第二子以降は無償化)
★5.文京区(完全無償化)※令和5年9月~
★6.台東区(完全無償化)※令和5年1月~
★7.墨田区(完全無償化)※令和5年9月~
★8.江東区(完全無償化)※令和5年10月~

★9.品川区(完全無償化)※令和5年4月~
★10.目黒区(完全無償化)※令和5年10月~
★11.大田区(完全無償化)※令和5年6月~
★12.世田谷区(完全無償化)※令和5年4月~
×13.渋谷区

×14.中野区
★15.杉並区(完全無償化)※令和5年10月~

×16.豊島区
★17.北区(完全無償化)※令和5年4月~
★18. 荒川区(完全無償化)※令和5年4月~

★19. 板橋区(完全無償化)※令和5年9月~

×20. 練馬区(第二子以降は無償化)
☆21. 足立区(中学のみ無償化)

★22. 葛飾区(完全無償化)※令和5年4月~

★23. 江戸川区(完全無償化)※令和5年9月~

以上
written by suchika-hakaru